全国高校eスポ選手権王者の鹿島高チームインタビュー

練習場所へ、自宅からネットで集合

「全国高校eスポーツ選手権」の決勝大会が3月23日、千葉市の幕張メッセで開かれ、「ロケットリーグ」部門で、鹿島高のチームが全60チームの頂点に立った。

優勝チーム「OLPiXと愉快な仲間たち」のメンバーは、Olpix(伊東賢洋さん)、Ron-nex(中原蒼惟さん)、Hiziry(松本聖さん)、Dora(植松竜也さん)、Peipei(池田慎平さん)。

春から新3年生になる同級生同士だ。5人のうち、3人は昨年の11月から同ゲームを始めたという「突貫チーム」という。

年末の予選大会を若干2か月の準備期間で勝ち上がった。

「学業も大変なので、毎日時間を決めてオンラインで訓練した」。

今時の高校生のeスポーツへの取り組み方を聞きに、桜舞い散る坂に赤門を抱く校舎を佐賀県eスポーツ協会事務局が訪ねた。

突貫チーム

—優勝おめでとうございます。かなりやり込んだタイトルだったのですか。

Olpix「自分は1年前からです。中学の時に同じサッカー部だったRon-nexを誘って2人で遊んでいる感じだったのですが、ツイッターの大会告知を見て、急きょクラスメイトに声をかけましたね」


▲Olpix(伊東さん)

Hiziry「自分は、ゲームは好きでしたが、ロケットリーグというゲームは今回初めて知りました。動画を見て楽しそうだと思ったので、ではやってみるという感じで」

Dora「自分もそうですね。eスポーツと世間で騒がれているものに関わってみたくて。特に好きなジャンルが決まっているわけではなく、ゲームなら何でもやるので、仲間がいるゲームをやってみようと」

Peipei「自分もです。」

Ron-nex「自分は、本当は高校でもスポーツのサッカーを続けようと思っていたのですが、中学時代に膝を壊してしまったので、サッカーを断念していたんですね。そんな折、Olpixから誘われたので、やってみたらハマったという感じです」

—ということは5人中2人しか経験者がいなかったわけですね。それはすごいことですね。

Dora「その経験者の2人が僕らを完璧に引っ張ってくれたんです。まずそこがしっかりしてましたね」


▲Dora(植松さん)

Olpix「でも急きょ加わってくれたこの3人が活躍するのを見るのは嬉しかったですよ。トーナメントを振り返ると、決勝も準決勝も大変な試合でしたが、最も苦しかったのはオンライン予選の決勝だったんですね。これに勝てば幕張に行けるというところ。本当にみんな緊張してなかなか力が発揮できないでいたんです。そんな中、Doraがゴールデンゴール方式の延長戦で見事決勝ゴールを決めてくれたんですよね。あれは印象に残っています」

-このチームで、練習はどうやって取り組んでいたのですか?

Hiziry「オンラインです。それぞれみんな自宅に帰ってネットを通じて1日2時間、練習していました。やり取りはDiscordというアプリを使っていましたね。」


▲Hiziry(松本さん)

Dora「プレステを持ってなかったので、コツコツお小遣いなど集めて買いましたね」

Peipei「自分は期間中、兄貴から借りてやってました」

Dora「テスト期間と重なっている時もあって、その時はやり過ぎないように注意もしながら…(笑)」

-学生らしいエピソードです。決勝の千葉への旅費なんかはどう工面しましたか。

Olpix「あ、それは全部大会側から出ました。土日でしたし、それで行けたという感じですね。行く前にはクラスのみんなから頑張ってこいよって言われたりもしながら」

サッカーの経験が活きた

—オフライン大会1試合目の準決勝は、相手がプロゲーマーを擁していました。実際に1本先取されて苦しい展開だったと思います。この時はどんな心境だったのでしょう?

Dora「ですね、ここは決勝より大変でした。ただ、Ron-nexが安定して自分のプレイをしていてコンスタントに点を取っていましたから、彼がチームを落ち着かせてくれました。」

Ron-nex「2本先取の試合の中で1分ずつのインターバルがあります。相手のプロゲーマーは確かに強い選手でしたが、チームワークでこちらが上回っていると判断できましたので、通常通りプレイしよう、そうすれば勝てると声をかけました」


▲Ron-nex(中原さん)

-Ron-nexさんの集中力はすごいですね。そういえばOlpixさんとRon-nexさんは、中学時代にサッカー部ということでしたね。そんな経験も活きたのですか?

Olpix「直接、サッカーの経験が活きるということはないのですが、ひとつのことに打ち込むとか、地道な練習を反復する覚悟とか、そのあたりはサッカーから持ってこれたと思っています」

Ron-nex「そうだね」

―その勢いが決勝でも衰えず、見事栄冠をつかまれました。今後はeスポーツとどのように関わっていかれるのでしょうか。

Hiziry「eスポーツが、というより友達と一緒に熱中できるものがあったから楽しかった、という感じです。ロケットリーグを今後も続けていきたいです」

Peipei「自分もそうですね。ロケットリーグ自体にハマったというより、このメンバーで遊べたことが、eスポーツに取り組んだ一番の理由です」


▲Peipei(池田さん)

Olpix「受験なんかもありますが、目指せ、連覇ですね。あとは新1年生なんかも仲間にしていけないかな」と思っています。

-ありがとうございました。今後様々な大会での活躍を期待しております。

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