ゲームはビジネスの〇〇が鍛えられるー鶴田英司CEO特別インタビュー

佐賀県eスポーツ協会事務局長が、eスポーツ産業に携わる様々なキーマンの哲学を尋ねる不定的連載「ゲーム論」。第1回は、佐賀県のeスポーツ称号大会「勝烏」に創立時からスポンサーとして関わり、自身も大会を開催しながら佐賀のeスポーツ文化を育てる大町自動車学校の鶴田英司CEO(46)。イベンター、プレイヤーの両視点から、激論2時間、佐賀のeスポーツに提言をいただいた。(全文は協会HPに掲載)

エンジョイ勢がeスポーツ楽しむ仕掛けを

ーeスポーツは二〇一八年が「元年」と呼ばれました。協会が立ち上がったのもその頃です。続く二〇一九年は元年以上の熱気があり、多くの産業が入り込んだという印象があります。二〇二〇年は成熟期ですね。撤退する産業もある一方eスポーツ事業者としての地位を定着させた企業も見られます。ここまで鶴田さんのeスポーツの印象はいかがですか。

鶴田 「何となくお金になりそう」「話題に乗っかろう」という気持ちで入ってきている人も多いような気がしますが「eスポーツを通じて世の中をもっとよくしていきたい」とか「もっと付加価値を創っていきたい」というようなビジョンを持ったリーダーがあまりいないように思います。でも長く成長していくためにはそういった人たちが必要と思うんですね。

ー付加価値とビジョン。

鶴田 そう。せっかくゲームの知見がある人たちが集まってるんだから、イベント会場にゲーミフィケーションを取り入れるなどの工夫が必要と思います。今はeスポーツと呼ばれてトップの人たちが腕前を競う形で盛り上がっていますが、それはピラミッドの頂点であって、圧倒的多数は普通にゲームをプレイして楽しむ人たちですね。この人たちが楽しむ仕掛けをどうやって作れるか。

ーそこは私たち運営者にとっては本当に課題ですね。相撲なんかは升席でお寿司とビールを飲みながら、とても贅沢な気持ちになれて、1万円という額にも納得ができますから、個人的には最終目標と思ってます。ただ、eスポーツの場合はスマホで試合内容を見るのと、大会で画面を見る体験があまり変わりないという弱点も…。

鶴田 そこは「人」ですよ。大会で実際に見てみたいと思うスター選手。これが必ずしも佐賀にいなくてもいいかもしれません。ただ、そうしたスター選手が集まる魅力的なイベントをどれだけ作っていけるか。佐賀の目指すところはまさにそこではないでしょうか。

ゲームは「問題解決の鍛錬」「美の体験」

ーご自身もよくゲームを遊ばれるそうですね。

鶴田 ゲームにはビジネスパーソンにとって効能があると考えています。死にゲーのような根気強くトライ&エラーが必要なゲームは起業に必要なマインドセットが培われます。どうしてもクリアできない時はインターネット上で情報収取をしていくことになるんですが、攻略動画などが自分に合うとは限らない。そこで自分と向き合う時間が必要になるんです。自分はどこが苦手で、どういうことを避けるべきなのか、自分でも出来るところはどこか。それも含めて情報収集なんですよ。

ーあぁ、よくわかります。攻略動画見ても全然同じように出来ませんもんね(笑)。やがて自分なりの進め方を見つけていくんですが、死にゲーはそれが揃うまでの序盤が本当にきつい(涙)。

鶴田 その通りです。というか、世の中そんなもんですね。起業も取り組み始めが一番キツいのです。それから、膨大な開発費が投入されたオープンワールドゲーム等は現代の新しいアートと考えます。ゲームを通して感性を磨くことはビジネスパーソンの役に立つと思います。

ー取っておきの「美」と「起業体験」が出来る、鶴田さんおすすめのゲームを教えてください。

鶴田 これはねぇ、10個選びましたよ(笑)リストにして、1つ1つじっくり解説いたします。ぜひ動画で皆さんにご紹介しましょう。

鶴田CEOおすすめのゲーム10選

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